2013年7月26日金曜日

休学をしよう!

最近知ったんですが、「ギャップイヤー」という言葉があります。それを啓発推進する団体もあって、学生を中心に浸透しつつある言葉らしいです。


日本ギャップイヤー推進機構協会
http://japangap.jp/

ギャップイヤー・プラットフォーム
http://www.gapyearplatform.org/


システム屋さんの間では「ドッグイヤー(IT業界は他の業界の7倍環境変化が
速い、というのを犬の1年が人間の7年分であることで喩えた言葉)」というのは
耳慣れた言葉なのですが、ギャップイヤーってのは初耳でした。

そしていつもの通り、Wikipediaで調べてみました。
ギャップ・イヤー(英: gap year)は、高等学校卒業から大学への
入学、あるいは大学卒業から大学院への進学までの期間のこと。
英語圏の大学の中には入試から入学までの期間をあえて長く
設定して(初夏卒業・秋入学)、その間に大学では得られない経験
をすることが推奨されている。
「大学では得られない経験」とは、留学をしたり、ボランティア活動に
参加したり、企業でインターンを経験することです。

ギャップイヤーの期間は他にも、大学を休学する期間も含まれるようです。
イギリスでは、採用試験の時にギャップイヤーの経験を聞かれたりもするようで
かなり浸透しているようです。


私も2年間のギャップイヤーを活用した人間として、強くこの考え方をお勧め
したいし、学生の方は積極的に活用してほしいと思います。
私の場合、2年間休学しました。1年間留学し、1年間はフリーターでした。

大学4年生の夏に休学したので、新卒で就職活動をしようと思ったら2年休むしか
なかったので、余った1年間はフルタイムでアルバイトしてました。


なぜ、強くお勧めするのか。


20歳の1年は60歳の何倍も価値がある

この言葉は、私が申し訳なさそうに両親に休学を伝えたら、
両親に言われた言葉です。
今やるからこそ価値があるんだから、カナダ行って来いということです。

30代になって身に染みて思うのですが、 20歳の1年は30歳の何倍も価値が
あるのは紛れもない事実です。

同じ経験をしても、20歳の私の方が感動が大きいし、価値観や人生観への
影響が大きいです。

そして、20歳で経験したことを武器にして、30歳までの10年間で
「20歳で経験していない私」をかなり出し抜くことができます。

具体的に私の場合、英語で海外のITコミュニティとコミュニケーションを
取ることで、仕事でよりよい成果を出せた経験があります。

ですので、小さな成功体験ですが、私は確実に「英語アレルギーな30歳
の私」を出し抜くことができました!


運命はコントロール可能と考えるようになる

ギャップイヤーの間は、「社会に属さない自由な期間」を持てます。
「社会から一旦切り離された個人になれる時間」とも言えます。

「学生」に属していると、「勉強」という義務がついて回ります。
「社会人」に属していると、「勤労」の義務がついて回ります。
「お年寄り」に属していると、なったことがないから分からないですが、
たぶん、「病気や将来の経済的な不安」で自由でないと思います。

しかし、ギャップイヤーの期間だけは、社会からこれといった義務や
不安を与えられません。

だからこそ、リスクがほとんどない状況で好きなように動けるし、
自分の人生を自分で運転している感が、たまらなくあります。

私も留学中、20歳で異国の地で、住む家(ホストファミリー)を決め
行く学校を決め、会う人を決めていたときが人生で一番、輝いていました。笑

運命をコントロールできる!って思って動くと、積極的に動けるし
因果関係を我がこととして考えるし、臨機応変さも身に付くと思います。

その経験を積んで、研鑽していくと「リーダーシップ」とか「責任感」、
「チームワーク」、「柔軟性」っていう力が身に付くんだろうな、と思います。

私は、保守的で時代や状況に流されながら進む方が性に合っています。
それにもかかわらず、この考え方を得られたことで、シンプルに人生が
面白くなっていると思います。


人情の機微を若くして知ることができる

人情の機微ってとても曖昧模糊としていますが、
私の中では、人の中にある説明のつかない繊細な感情だと思っています。

上の内容とやや重複しますが、流されずに自分の意志で何かをすると
かならずトラブルが起きます。
 
たとえばですが、他人との衝突、恋人との別れ、世間からの目、
将来への不安(トラブルではないですね。。)などが起きます。

そうやってトラブルを抱えると、同じような経験がある人たちの
気持ちがわかります。
恋愛とかってそういうのが顕著に表れますよね。

そういう経験を沢山すると、沢山の人の置かれた状況や気持ちを理解でき
繊細な感情を敏感にキャッチするアンテナができて
人情の機微を知ることができると私は考えています。

説明がなかなか難しいですが、私もギャップイヤーでの経験があったので
他人の持つ繊細な感情を理解できた具体的な経験があります。
飲みに行く機会があれば、話します。笑。


ギャップイヤー、特に休学を批判的に見る人もいます。
確かに親には負担をかけるし、生涯得られる収入が減るかもしれません。

でも将来はわかりません。親に負担かけられるかもしれないし
生涯賃金が大幅に上がる経験だって得られるんですから。

それよりも得るものの方が確実に大きいです。
自分自身振り返ると、ローリスクハイリターンな判断だったと思います。


私の場合、留学という選択肢でしたが、
今ならNPOでインターンシップが短期的にいろんな経験ができて
いいなぁと思います。インターンを経験した学生ってすごいです。

そしてNPOは、社会問題の解決する団体なので
「自分たちやその周りの力で問題解決できる!」という2つ目と
「社会的にマイノリティな問題を持つ方々に寄り添う」という3つ目を
同時に、深く学ぶことができる団体だと思います。

長くなりましたが、学生のみなさんは是非検討してみてください!
本内容は個人の見解であり、所属する企業を代表するものではありません。

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