2013年8月15日木曜日

島唄に込められた思い


先日、情熱大陸SPECIAL LIVEというイベントで
THE BOOMの島唄を聞き、とても感動しました。

蝉しぐれの中、宮沢さんの声だけがこだまして
なんともいえないその雰囲気に涙してしまいました。


島唄が流行っているときは私はまだ中学生で
この歌に込められた意味、というものを十分に理解しておらず
高校の授業で取り上げられたことで初めてその意味を知りました。

さて、以下の楽譜を見てください。
何か不思議なことはないでしょうか。


これは島唄の最後の1小節なのですが、
全休符の上に目みたいな記号がついています。

これはフェルマータといい、下にある該当の音符や休符を
少し長めに奏でてください、という記号です。

音楽の授業では、音楽的に見てこれはおかしいということでした。

なぜわざわざ最後の小節で休符を長めに取るように
楽譜上で指示をしなければならないのか、これがおかしいらしいです。


しかし、このおかしい最後の一小節は
作詞作曲した宮沢和史さんにはなくてはならないもののようです。


全休符、つまり平和が、フェルマータで永遠に続きますように。
この歌を最後に世界平和が永遠に続きますように。


という意図が込められているそうです。

島唄の楽譜


沖縄戦は、戦争終期で一番大規模な地上戦です。
空襲を受けた地域は沢山ありますが、地上戦は空襲にはない悲劇があります。

同じ人間が、目の前で人間を殺めたり、
人権を蹂躙するようなことがあるのは、地上戦だからこその悲劇だと思います。


私は、NPOでボランティアをやっていますが、
ボランティアレベルで日本から支援ができるのは、
平時に発生しうる問題のみだと思います。

いくら沢山のボランティアが活動しようが、社会起業家が活動しようが
戦争が始まってしまえば、全て水の泡になってしまいます。


祖父が戦争で死んでいれば、生まれてこなかった1人の人間として
毎年8月15日だけは、戦争で亡くなった方々を思うようにしています。

彼らが一番悲劇を知っていて、
一番色々な話を後世に伝えていくべき方々だと思うからです。

1人1人が戦争の悲劇を知り、単純に戦争は嫌だと思うことで、
憲法が改正されようが、隣国と摩擦が起きようが、石油供給が不安定になろうが
戦争の抑止力になるのではないか、そう思います。


本内容は個人の見解であり、所属する企業を代表するものではありません。

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