2013年8月6日火曜日

セットアップ方法:Conga Composer

ここでは、Conga Composerのセットアップ方法を説明します。

1.セールスフォースのトップ画面右上のプルダウンから「AppExchange」を
  選択します。

2.AppExchangeの検索窓から「Conga Composer」を検索すると、下の一覧に
  Conga Composerが表示されます。

 3.Conga Composerの画面が表示されたら、右中央にある「Get It Now」を
  クリックします。

4.「Login to AppExhange」ボタンをクリックし、ログインします。

5.本番環境にインストール(Install in Production)するか、開発環境に
  インストール(Install in Sandbox)するかを選択します。

6.画面下にある「Comfirm and install」ボタンをクリックし、インストール
  を開始します。

7.セールスフォースにログインしていない場合、ログイン画面が表示
  されます。ログインします。

 8. 「パッケージインストールの詳細」を確認して、「次へ」ボタンを
  クリックします。

9.「次へ」ボタンをクリックします。

10.セキュリティレベルを選択します。テストインストールであれば、
   「管理のみへのアクセス許可」とし、全員に利用させるのであれば、
   「すべてのユーザへのアクセス権限の付与」を選択します。

11.「インストール」ボタンをクリックします。

12.インストールが完了すると、「インストールが完了しました」という
   メッセージが表示されます。

13.トップ画面右上にある「Conga Setup」を選択します。

14.画面中央の「Allow use of Local Templates」にチェックを入れます。
   これで毎回、テンプレートをセールスフォースに保存する必要が
   なくなるため、テスト運用時には便利です。

15.設定が完了したら、「Save」ボタンをクリックします。

16.以上で完了です。

NPO団体におけるセールスフォース用語

セールスフォースCRMは、元々は企業間ビジネスを行う企業向けの製品です。
そのため、NPO団体がセールスフォースをより活用するためには、
用語の言い換えたほうが、業務としっくりきます。

以下の基本的な用語の定義とNPO団体業務での定義をご確認ください。
抄訳は私ですが、定義はセールスフォースファウンデーションのものです。



「」内の言葉は、全てセールスフォースで利用される表示名称です。
()内の言葉は、セールスフォース非営利団体向けパッケージ
(Nonprofit Starter Pack)で利用される表示名称です。
ハイライトの部分は、私が補足している情報です。


取引先(団体)
付き合いを続けたい団体、企業、パートナーのことです。
例えば、パートナー団体や財団、他のNPO団体や学校、支援者個人が所属する
企業などです。
セールスフォースでは、すべての「取引先責任者(個人)」は
「取引先(団体)」に属する構成となっています。

非営利団体向けパッケージでは、それぞれの「取引先(団体)」と「取引先
責任者(個人)」の構成には2つの構成方法(1:1または1:多)があります。
1団体に複数支援者なのか、団体という概念が支援者には不要かによります。


AppExchange【読み方:アップエクスチェンジ】
Force.com上のアプリやサービスをWeb経由で共有し、閲覧することのできる
セールスフォースの共有の仕組みです。
AppExchange上のアプリを利用することで、セールスフォースの機能をより活用
することができます。
例えば、Eメールの一括送信やボランティア管理、チケット販売やオンライン寄付
などができます。

スマートフォンでいう、AppStoreやGoogle Playと同様の仕組みです。


アプリ
アプリケーションの略です。タブやレポート、ダッシュボードや特定の団体に
必要なVisualforceページなどの集まりをひとくくりにしてそう呼んでいます。
セールスフォースは、「セールス」や「マーケティング」などの標準アプリを
提供しています。非営利団体向けパッケージは、セールスフォース
ファンデーションのアプリです。
AppExchangeからアプリをダウンロードして、カスタマイズアプリを
作成することができます。


キャンペーン
団体内の目標を達成するにあたって行われる一連の戦略や
プログラムのことです。
NPO団体における目標とは例えば、ファンドレイジングや行動を喚起するための
活動、支援者が行う活動、教育、ボランティア管理、啓発活動のことです。
Eメール配信やイベント、ダイレクトメールや広告などもこれらに含まれます。


クラウドコンピューティング

ソフトウェアの開発方法や利用方法のモデルです。ソフトウェアが提供するサービスやデータをインターネット上で利用する情報技術基盤のことを指します。
利用者は、ハードウェアやソフトウェア、システム運用へ投資することなく、インターネットからサービスを利用し、開発を行うことができます。





取引先責任者(個人)
「取引先責任者(個人)」は、団体に属する個人のことです。それは寄付者であり、ボランティアであり、顧客であり、学生です。
複数の取引先責任者タイプを作ることが可能です。ユーザ個人のアカウントでない限り、全ての「取引先責任者(個人)」は、「取引先(団体)」に属します。


カスタムオブジェクト

 ひとまとまりのカスタムレコードやフィールドのことです。1組織あたり、1つのデータが保存されています。カスタムオブジェクトを利用することで、独自のプログラムやサービスを管理できます。
カスタムとは、カスタマイズしたということ、つまり標準提供ではなく団体
独自で作成したものという意味です。


ダッシュボード
レポートデータを視覚的に表現する機能です。結果分析値や重要指標値のリアルタイムスナップショットを提供します。


家族
非営利団体向けパッケージでは、「(家族)」を利用し、家族である複数の支援者の住所を1つにまとめることができます。
そうすることで、寄付や会員情報の郵送物をひとつの住所に限定して送付することができます。


リード
「リード」は、潜在的な販売機会のことです。例えば、将来的な寄付者やイベント参加者、メンバーなどです。これらの人々は、あなたの活動に興味を示しているが、まだ重要なやりとりをしていない方のことです。


オブジェクト
「オブジェクト」とはセールスフォース組織のデータを保存するものです。
Excelでいうワークシートやテーブルになります。
「取引先責任者(個人)」はセールスフォースCRMの標準オブジェクトです。


商談(支援)
「商談」は、追跡したい一連の活動です。NPO団体では、助成申請や月額寄付会員、一時寄付、製品売上、サービス売上、その他の財務的な活動です。


組織
「組織」とは個々のセールスフォースユーザに提供される仮想的な空間です。組織には、組織間で独立した全てのアプリケーションとデータが含まれます。
直感的に理解し辛いですが、1団体=1契約=1組織とお考えください。


プロファイル
セールスフォースの「プロファイル」とは、ユーザに関連づいた設定や権限の集合です。
セールスフォース内で何かできるかは、「プロファイル」の設定によります。
標準プロファイルというものもあります。またカスタムプロファイルを作成することも可能です。
この「プロファイル」とは、Chatterのプロファイルとは異なります。


売上
NPO団体では、寄付や会員登録、助成金などのことを指します。


開発環境/サンドボックス
開発環境とは、設定やデータなどが格納されている本番環境のセールスフォースのコピーです。
開発環境は、本番環境から完全に独立しているため、開発環境で設定した内容は本番環境に影響を与えません。逆もそうです。
AppExchangeのアプリをテストしたり、アプリを開発したり、スタッフトレーニングをする環境として、最適な環境です。


引用元:Nonprofit Translator - Salesforce.com Foundation

Wordの出力(1レコード=1取引先責任者)

ここでは、Conga Composerを利用して、テンプレートにデータを埋め込んだ
レポート出力方法を説明します。

1.「Conga Composerボタンの取り付け」を参考にし、取引先責任者の
  Conga Composerボタンをクリックします。
    Conga Composerが起動します。

2.「Choose a template from your local computer」 を選択し、その下の
  「参照」ボタンをクリックします。

3.「テンプレート(Word)の作成」で作成したテンプレートを選択します。

4.「Log Activity Options」に入力します。入力内容は以下の通りです。
  Subject : 活動履歴、活動予定(後述)の標題
  Save Text : 活動履歴、活動予定上に文書を保存するかどうか
  Attach File : 生成したファイルを添付するかどうか
  Follow-Up Date : 活動予定に設定するフォローアップ日程

5.「Merge」ボタンをクリックします。


6.Please waitの画面が表示されます。

7.Wordファイルのダウンロードを促すメッセージが表示されます。

8.Word文書を開くと、ファイルが正しく表示され、データが正しく埋め込まれています。

9.セールスフォース上の該当者の取引先責任者には、「活動履歴」「活動予定」が
  設定されていることがわかります。


以上で、Wordの出力は終了です。
2013年8月2日金曜日

こんなに多様!ボランティアを始めるモチベーションとは

私は、ボランティアまたはプロボノとして活動しているので、
「ボランティアを私もぜひやりたい!」という方と多く出会います。



しかし一般的には、「ボランティアは高尚な趣味なので私には到底できない」
とか「すごいスキルとモチベーションが高い人だけがやってそう」と思う方の
方が多いと思います。

私も最初は高尚な趣味なんだと思っていました。
完全他己主義で、神仏に近い人格者ばかりがやっているんだと思っていました。

でも実際に活動を始めると、人間味のある方ばかり。(いい意味でです)

みなさん共通してモチベーションが高いのですが、
その源泉は、みなさんそれぞれ違います。


アメリカは、ボランティア先進国だとよく言われます。
確かに私もそう思うし、カナダに住んでいた時のホストファミリーも
日常生活に当たり前にボランティア活動が組み込まれていました。

そのモチベーションの源泉は、キリスト教の教えだとよく言われます。
宗教的な違いだから、日本では定着しないということもよく聞きます。

でも本当ににそうなのでしょうか?


アメリカのボランティア紹介サイトでVolunteerGuideというサイトがあります。

ここは、ボランティア期間を15分、数時間、長期休暇の3期間に分けて
ボランティア活動できる方を募集している面白いサイトです。

ここにそれぞれのボランティアのモチベーションの源泉(Why Volunteer)の例を
リストにしたものがありましたので訳して載せてみます。


・必要とされていると感じたため
・スキルを提供するため
・コミュニティーを知るため
・自分の信念を形に表すため
・リーダシップ力を身に着けるため
・頭の中で考えていることを実行するため
・市民の義務だと思うため
・友人や親戚からのプレッシャーがあるため
・目標達成の満足感を得るため
・自分を忙しい状況に置くため
・認めてもらうため(承認欲求)
・社会への恩返しのため
・プロとしてのスキルを提供するため
・他に誰もやっていないため
・インパクトを得るため
・新しいことを学ぶため
・スケジュールに余裕が出たため
・友人や親戚を手伝うため
・逃げるため
・「中の人」になるため
・贖罪
・チャレンジングな状況下にいたいため
・監視役になるため
・プライドを満たすため
・新しい友達を作るため
・キャリアを模索するため
・誰かを助けるため
・セラピーとして活用するため
・仕事と違うことをするため
・楽しいから!!
・宗教的な理由のため
・履修単位を得るため
・スキルを維持するため
・場所が地理的に近いため
・したいことをしている言い訳をするため
・批評できるようにするため
・前進していることを確認するため
・いい感じのため
・チームの一員になるため
・地位を得るため
・頼まれたため
・自分を試すため
・職務経験を積むため
・チェンジエージェントになるため
・その問題や病気、要因を個人的に経験したため
・立ち上がってその一員となるため


沢山ありますね~。

これを見る限り、アメリカ人でも「宗教的理由です」というのは
その源泉の一つで、本当はもっと利己的な理由でやっていますし、
軽い理由で始めているようです。

100人いれば、100通りの源泉があります。
もちろん宗教的背景もあれば、幼少時代の環境、今の仕事など
たくさんの要因が重なりあって形成されるものだと思います。

このリストの中には、共感するものもあれば、
「いやーそれはないだろー」というものもあります。

でもどれが正しいとか正しくないとかではなく
その源泉について他を論破したり、説得するのもおかしいです。

そのモチベーションを持って社会的に良いことをしているのであれば
誰にも責められないし、結果的にそういった個々の力が
社会をより良くしていき、それを全員で享受していけばいいと思います。


私もよくモチベーションの源泉は?と聞かれるのですが
源泉が複合的すぎてよくわかりません。笑。

これはまた別の投稿で詳細を書きたいと思います。

引用元:VolunteerGulde - Why Volunteer
2013年7月29日月曜日

セールスフォースを活用したい5つの理由

NPO団体は、セールスフォースが10ユーザまで無料で利用できます。

これは、株式会社セールスフォース・ドットコムが就業時間、製品、
および株式のそれぞれ1%を社会貢献に活用する一環として提供されています。



団体の規模が大きくなり、日常的な事務業務を複数人で分散するようになると
企業同様、それを管理し、共有するITシステムが必要になってきます。

その時にセールスフォースを思いだし、
是非申請をして使っていただきたいです。

なぜなのか?1人のシステムエンジニアとしての理由が5つあります。

ちょっとその前に、一応、ステマでないことを宣言してから書きますね。笑

私はセールスフォース社の人間でもないし
セールスフォースが沢山売れたから、懐が温かくなる立場ではありません。


1.事務業務がスリム化できる

セールスフォースは一定のカスタマイズが可能です。しかしもちろんですが
個々の団体の事務業務に完璧にフィットするものではありません。

そうすると、事務業務をセールスフォースにフィットさせる必要があります。
つまり、セールスフォースでできないことは仕事としてやらない、
もしくは変更する必要が出てきます。

おいおい、仕事をシステムに合わせるってどういうことだ、と思いますよね。

しかし、沢山のNPOが世界中でこれを使って日常の事務業務を
済ませているのに、あなたの団体だけできないということはないと思います。

ミッションはNPO毎に違うと思いますし、世界で一つだけの
活動内容があると思いますが、事務業務ってそんなに変わりません。

むしろ、外圧があるからこそ、
肥大しがちな事務業務を標準化し、スリム化できるものです。

逆にみんな時間をかけている事務業務をスリム化することで
より問題解決に時間を割き、ミッション達成の近道になると私は信じています。


2.データが一元化できる

ここ数年、大量データを活用して新しい付加価値を生み出す、
ビッグデータという言葉が流行しています。

分かりやすい例が、ソフトバンクのパケ詰まり解消率No.1ですね。
ソフトバンクは、個々のスマホの接続率データを
全て分析して、地道に解消しているようです。

他の携帯電話会社ではできない新しい付加価値を提供している一例です。

大量データを分析するとき
分析対象のデータが物理的に一カ所にあると、分析スピードが上がります。
そうでないと、分析するための事前作業に時間がかかります。

データがセールスフォースにないと、まずいろんなところにある
Excelやcsvのデータをセールスフォースにアップするところから始まります。

しかし、セールスフォースに全ての業務データが入っていると、
セールスフォースの機能で簡単に分析ができます。
極端な話、リアルタイム分析だって可能なのです。

そのため、可能な限り全業務をセールスフォースで運用することで、
データが一カ所に集まり新しい付加価値=ミッション達成への糸口を
見つけることが可能になります。


3.セキュリティが担保されている

セールスフォースは元々、企業の営業支援システムです。
もちろん一般企業は、今もNPO提供のものと同一機能を
1ユーザあたり、15,000円出して利用しています。

日本でも日本郵政公社が40,000アカウントという規模で利用しています。

そうなると、セールスフォースの社員はセキュリティを第一に考えてシステムを
作ります。情報漏えいでもあれば、社会的な影響は絶大です。責任重要です。

無料のWebサービスやソーシャルサービスであれば、スピードを優先する会社も
あるかもしれません。もしかたら利益を優先する会社もあるかもしれません。

しかし、社会的なインパクトが大きい、いわゆるミッションクリティカルな
システムを請け負う会社は、会社としても個人としてもセキュリティを最優先します。

セールスフォースはインターネット経由で利用するシステムなので
イントラネットの業務システム以上に神経を使っていると、同業者は感じます。

社員のマインドだけではありません。

セールスフォースは単一のアプリケーションを全世界で共有しているため
万が一、セキュリティに問題があっても強制的に修正することができます。

パソコンにインストールされているWindowsやOfficeが狙われるのは
みんなが一人ひとり最新に更新する必要があり、更新しない人がいるからです。

もうちょっとITよりな点だと、Java + Oracle DBという比較的枯れた
システム構成というのもいいポイントだと思います。


4.運用が不要である

企業のITコストの7割はITシステム運用費用だと言われています。
システム運用とはデータをバックアップしたり、壊れたら直したり、
不具合の修正更新という、利益を生まない業務です。

もちろんITシステムは、高い費用対効果を生んでいます。
しかし、本来の企業活動からするとできるだけそのコストを抑えたいわけです。

大企業であれば、規模の経済が働くのである程度コストを負担できますが
そうでないと、そのコストは企業損益に大きく影響しますし
そのITシステムの運用担当する社員は、肩身が狭いわけです。

しかし、セールスフォースはそれがありません。
システム運用は全てセールスフォース社がやってくれるわけですね。


5.導入が簡単である

他のクラウドシステムと比べると、インターネットに情報がたくさんあるし
使い方も直感的で、わかりやすいです。

営業支援では他の追随を許さないだけあって、
機能もかゆいところに手が届いていて、カスタマイズもかなり柔軟にできます。

つまり、これまでの業務を変えつつも、大切な部分は変えることなく
導入することで、 新しく学びなおすコストを抑えながら導入ができます。

ITシステムは、導入が一番のネックです。

その点、セールスフォースは比較的その障壁が低いシステムだと感じます。


以上、5つを挙げてみました。
こう読むと、もうセールスフォースを使わない手はない!と思いますね。笑

ユーザコミュニティも大規模で、教えて掲示板みたいなものもありますので、
悩みを共有しながらも活用していくことをお勧めします。
2013年7月26日金曜日

休学をしよう!

最近知ったんですが、「ギャップイヤー」という言葉があります。それを啓発推進する団体もあって、学生を中心に浸透しつつある言葉らしいです。


日本ギャップイヤー推進機構協会
http://japangap.jp/

ギャップイヤー・プラットフォーム
http://www.gapyearplatform.org/


システム屋さんの間では「ドッグイヤー(IT業界は他の業界の7倍環境変化が
速い、というのを犬の1年が人間の7年分であることで喩えた言葉)」というのは
耳慣れた言葉なのですが、ギャップイヤーってのは初耳でした。

そしていつもの通り、Wikipediaで調べてみました。
ギャップ・イヤー(英: gap year)は、高等学校卒業から大学への
入学、あるいは大学卒業から大学院への進学までの期間のこと。
英語圏の大学の中には入試から入学までの期間をあえて長く
設定して(初夏卒業・秋入学)、その間に大学では得られない経験
をすることが推奨されている。
「大学では得られない経験」とは、留学をしたり、ボランティア活動に
参加したり、企業でインターンを経験することです。

ギャップイヤーの期間は他にも、大学を休学する期間も含まれるようです。
イギリスでは、採用試験の時にギャップイヤーの経験を聞かれたりもするようで
かなり浸透しているようです。


私も2年間のギャップイヤーを活用した人間として、強くこの考え方をお勧め
したいし、学生の方は積極的に活用してほしいと思います。
私の場合、2年間休学しました。1年間留学し、1年間はフリーターでした。

大学4年生の夏に休学したので、新卒で就職活動をしようと思ったら2年休むしか
なかったので、余った1年間はフルタイムでアルバイトしてました。


なぜ、強くお勧めするのか。


20歳の1年は60歳の何倍も価値がある

この言葉は、私が申し訳なさそうに両親に休学を伝えたら、
両親に言われた言葉です。
今やるからこそ価値があるんだから、カナダ行って来いということです。

30代になって身に染みて思うのですが、 20歳の1年は30歳の何倍も価値が
あるのは紛れもない事実です。

同じ経験をしても、20歳の私の方が感動が大きいし、価値観や人生観への
影響が大きいです。

そして、20歳で経験したことを武器にして、30歳までの10年間で
「20歳で経験していない私」をかなり出し抜くことができます。

具体的に私の場合、英語で海外のITコミュニティとコミュニケーションを
取ることで、仕事でよりよい成果を出せた経験があります。

ですので、小さな成功体験ですが、私は確実に「英語アレルギーな30歳
の私」を出し抜くことができました!


運命はコントロール可能と考えるようになる

ギャップイヤーの間は、「社会に属さない自由な期間」を持てます。
「社会から一旦切り離された個人になれる時間」とも言えます。

「学生」に属していると、「勉強」という義務がついて回ります。
「社会人」に属していると、「勤労」の義務がついて回ります。
「お年寄り」に属していると、なったことがないから分からないですが、
たぶん、「病気や将来の経済的な不安」で自由でないと思います。

しかし、ギャップイヤーの期間だけは、社会からこれといった義務や
不安を与えられません。

だからこそ、リスクがほとんどない状況で好きなように動けるし、
自分の人生を自分で運転している感が、たまらなくあります。

私も留学中、20歳で異国の地で、住む家(ホストファミリー)を決め
行く学校を決め、会う人を決めていたときが人生で一番、輝いていました。笑

運命をコントロールできる!って思って動くと、積極的に動けるし
因果関係を我がこととして考えるし、臨機応変さも身に付くと思います。

その経験を積んで、研鑽していくと「リーダーシップ」とか「責任感」、
「チームワーク」、「柔軟性」っていう力が身に付くんだろうな、と思います。

私は、保守的で時代や状況に流されながら進む方が性に合っています。
それにもかかわらず、この考え方を得られたことで、シンプルに人生が
面白くなっていると思います。


人情の機微を若くして知ることができる

人情の機微ってとても曖昧模糊としていますが、
私の中では、人の中にある説明のつかない繊細な感情だと思っています。

上の内容とやや重複しますが、流されずに自分の意志で何かをすると
かならずトラブルが起きます。
 
たとえばですが、他人との衝突、恋人との別れ、世間からの目、
将来への不安(トラブルではないですね。。)などが起きます。

そうやってトラブルを抱えると、同じような経験がある人たちの
気持ちがわかります。
恋愛とかってそういうのが顕著に表れますよね。

そういう経験を沢山すると、沢山の人の置かれた状況や気持ちを理解でき
繊細な感情を敏感にキャッチするアンテナができて
人情の機微を知ることができると私は考えています。

説明がなかなか難しいですが、私もギャップイヤーでの経験があったので
他人の持つ繊細な感情を理解できた具体的な経験があります。
飲みに行く機会があれば、話します。笑。


ギャップイヤー、特に休学を批判的に見る人もいます。
確かに親には負担をかけるし、生涯得られる収入が減るかもしれません。

でも将来はわかりません。親に負担かけられるかもしれないし
生涯賃金が大幅に上がる経験だって得られるんですから。

それよりも得るものの方が確実に大きいです。
自分自身振り返ると、ローリスクハイリターンな判断だったと思います。


私の場合、留学という選択肢でしたが、
今ならNPOでインターンシップが短期的にいろんな経験ができて
いいなぁと思います。インターンを経験した学生ってすごいです。

そしてNPOは、社会問題の解決する団体なので
「自分たちやその周りの力で問題解決できる!」という2つ目と
「社会的にマイノリティな問題を持つ方々に寄り添う」という3つ目を
同時に、深く学ぶことができる団体だと思います。

長くなりましたが、学生のみなさんは是非検討してみてください!
2013年7月22日月曜日

NPOボランティアはキャズムを超える

これまで「無償労働」といえば、町内会のイベントを手伝ったり、
PTAやお祭り行事などの運営を行う、いわゆる地域貢献活動が多かったのでは
ないでしょうか。

しかし、町内会の手伝いを「ボランティア活動」という人はあまり
いなかったと思います。

私は田舎の生まれなので、小さい頃から町内会の手伝いをしていましたが、
大人にとってのそれは、近隣の方々とうまくやっていきながら
地域で生活していくための、義務的な無償労働だったような気がします。

そういう「無償労働」とは違い、NPO団体などに所属しながら、仕事のスキル
つまり金銭的付加価値を有する労働を無償で提供して、
社会に貢献する無償労働≒ボランティアがここ最近、浸透していっています。

このNPOボランティアやプロボノという活動が、私の中ではキャズムを
超えつつあり、より一般化していっているのではないか、と思っています。

キャズムというのは情報通信業界の、特に新技術を語る文脈で
よく利用される言葉です。情報システム用語辞典ではこう書いてあります。
ハイテク業界において新製品・新技術を市場に浸透させていく
際に見られる、初期市場からメインストリーム市場への移行を
阻害する深い溝のこと - 情報システム用語辞典
このキャズム(深い溝)というものを図で表すとこうなります。


この「アーリーアダプター」と「アーリーマジョリティ」の間を「キャズム」
といいます。

ノートパソコンを例にとります。

ノートパソコンが出たばかりの時は、高価な上に仕事で使う場面がないため
一般的にはあまり見向きされませんでした。

しかしPCオタク(イノベーター)は、新しいものが好きだから買うわけです。

それからしばらくすると、もしかしてこれは使えるんじゃないか?もしくは
頑張って使うことで色々いいことがあるんじゃないか?
とりあえず、使ってみようという人たち(アーリーアダプター)が出てきます。

アーリーアダプターたちが成功し、その成功体験を世間に提供します。
ノートパソコンは持ち歩きができ、営業担当者はお客様との打ち合わせで
すぐに見積りが出せて、商談受注につながったという情報が世間に浸透します。

そうするとその恩恵を受けたい実利者(アーリーマジョリティ)がノート
パソコンを買いはじめます。この時点で雑誌やニュースで言葉を当たり前に見る
ようになりノートパソコンなしでは仕事にならないというようになります。

その後、機械にあまり明るくない人たち(レイトマジョリティ)も会社が
使わせるからExcelとかWordを使いはじめます。
ここまでくると、生活必需品です。

ここまできたら、市場が飽和してきてパソコンメーカーは
再度、顧客の購買意欲を引き出すために、新しい製品市場を作ります。

具体的にはタブレット端末やスマートフォンを開発し、
イノベーターが興味を持つようになる、というサイクルのことです。


さて、ここからが私が言いたいことです。

NPO法人a-conとNPO法人二枚目の名刺が「社会人ボランティア意識調査」
という調査を公開しているのですが、ボランティア活動の市民の関与度構造に
ついてこういう結果が出ています。


さっきのキャズムの図と左右が逆になるので、わかりづらいのですが
ボランティア活動層が15.2%を超えようとしています。

つまり、「ボランティア興味あり非活動層」(アーリーマジョリティー)が
「ボランティア活動層」となることでキャズムを超え、一般化していくのです。

ボランティアをしたいと思っているけど、まだやっていない人たちが
どういう行動をとるかによって、ノートパソコンのようにボランティア活動が
当たり前になっていき、社会問題が解決するスピードが上がるかどうかが
決まるのです。


キャズムを超えるためには、大きなインパクトが必要です。
それが、2011年3月11日の東日本大震災での被災地ボランティアだったのでは
ないかと私は考えています。(上の調査結果は震災後のもの)

成果のあるなしにかかわらず、普段ボランティアをしたことがなかった人たちが
被災地にボランティアに行ったというのは、意義深いのです。


もちろんハイテク製品が作り上げる市場が変化するスピードと、社会構造が
変化するスピードは同一速度ではありませんので、急に巷にボランティアが
溢れかえるというわけではありません。

NPOボランティア市場の現状を表現する
一つのメタファーとして、ご理解いただければ幸いです。


核家族化により、PTAや町内会に意味を見いだせず、参加しない若者夫婦が
沢山いるということを聞きます。もしかしたら、そういった形の地域貢献活動や
社会貢献活動は、ラガードのフェーズに位置しているのかもしれません。

これからは、NPOでプロボノ活動を行うことで、より組織的に活動し
社会に貢献していくかたちが主流になっていくのかもしれません。


引用元:
情報システム用語辞典:キャズム
社会人意識調査結果(PDF) -  NPO法人a-conとNPO法人二枚目の名刺
本内容は個人の見解であり、所属する企業を代表するものではありません。

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